札幌2歳ステークス(G3)2021年9月4日(土曜)札幌競馬場 芝1800mの競馬レース結果見解
本日は「札幌2歳ステークス(G3)」でのレース見解となります。
札幌2歳ステークス(G3)2021年9月4日(土曜)札幌競馬場|出走馬
1.リューベック 横山武史
2.トップキャスト 団野大成
3.ダークエクリプス 和田竜二 取消
4.エーティーマクフィ 藤岡佑介
5.ユキノオウジサマ 横山和生
6.オンリーオピニオン 柴田大知
7.アスクワイルドモア 武豊
8.クリノメガミエース 菱田裕二
9.ジオグリフ C.ルメール
10.トーセンヴァンノ 山田敬士
札幌2歳ステークス(G3)2021年9月4日(土曜)札幌競馬場|レース結果・払戻金
着順 馬番 馬名
1着 9番 ジオグリフ
2着 7番 アスクワイルドモア
3着 10番 トーセンヴァンノ
単勝
9210円1番人気
複勝
9120円1番人気
7220円4番人気
10280円6番人気
枠連
7-8720円3番人気
ワイド
7-9350円3番人気
9-10500円5番人気
7-101,150円16番人気
馬連
7-9960円4番人気
馬単
9-71,470円6番人気
3連複
7-9-102,770円10番人気
3連単
9-7-1011,510円38番人気
札幌2歳ステークス(G3)2021年9月4日(土曜)札幌競馬場|レース見解とポイント
最初に逃げたトップキャストの1Fあたりの時計を見ると
200m12.6(12.6)
400m11.9(24.5)
600m11.9(36.4)
800m11.9(48.3)
1000m12.0(1.00.3)
1200m12.0(1.12.3)
1400m12.2(1.24.5)
1600m12.1(1.36.6)
1800m12.5(1.49.1)
12秒台前後を淡々と刻むラップとなっていて、落ち着いたペースが終始続きました。
このラップで注目したいポイントは2つあります。
ひとつは上がり3Fです。
本来であれば、差し・追い込み馬は後半にスパートをかけるので、最後、とくにラスト3Fの時計は速くなります。
しかし、今年の札幌2歳ステークスのラスト3Fのラップを見ると、いずれも12秒台(しかも、前半1Fあたりのタイムよりも遅い)で、ペースは上がっていません。
もう一つ注目したいのが前半のタイムです。
前半の時計もゆったりしています。前半のペースがスローの場合は前の馬に余力があるので前残り有利になります。
ところが、今年の札幌2歳ステークスでは逃げたトップキャストをはじめ、先行勢が揃って崩れていて、後方競馬を行った馬が上位に入選しました。
なぜこのような傾向になったのでしょうか。
その答えは馬場にあります。
先週から顕著でしたが、現在の札幌は時計のかかっていて、走り切るにはパワーが必要です。
パワーが必要ということは、体力も必要ということで、今回前の馬が揃って崩れてしまった背景には、タフな馬場に体力をとられてスタミナが尽きてしまったのでしょう。
それだけではなく、上がり最速がジオグリフの36秒1で、上がり2位が36秒5であることから分かるように、後方組もそこまで速い上がりタイムを叩き出していません。
つまり、後方勢にとってもタフな馬場で体力を削がれてしまっているのです。
先行勢は一貫してスタミナが切れてしまい、後方勢も瞬発力を活かせていないことから、体力を失った馬からリタイアしてしまう、消耗戦のようなレースが行われていたのです。