金鯱賞(GⅡ) 予想、レース見解、馬見解(2019年3月10日 日曜2回 中京競馬場11レース)
こんにちは、ディープです。
今日は、
「金鯱賞(GⅡ)」
の直前予想、馬分析をしていきます。
発走時刻は15時25分で、今週の日曜メインレースの1つです。
GⅠ馬を含む好馬が勢揃いし、見応えのあるレース展開が期待できます。
金鯱賞(GⅡ)の予想、レース見解、馬短評
ここからが
「金鯱賞(GⅡ)の予想、レース見解、馬短評」
です。
1、ダノンプレミアム
前回、東京優駿(GⅠ)は惜しくも6着でもワグネリアンと0.2秒差で負け、その前の報知杯弥生賞(GⅡ)ではワグネリアンに同じく0.2秒差で勝っている馬。つまり前回GⅠで負けていても本来持つ実力は非常に高いと言える。今回はライバル、ワグネリアンが同じレースにいないことにも注目。川田将雅騎手の騎乗。
2、ショウナンバッハ
前走は大阪城ステークス(OP)9着、前々走はAJCCアメリカジョッキークラブカップ(GⅡ)7着、3走前は中日新聞杯(2着)の馬。3走前はギベオンとタイム変わらずハナ差の1着と同等の価値があるが、今年に入り不評と、さらに本来の調子を崩しているように見え、立て直しは必須(つまり何かしら馬管理側の陣営アクションが無ければ上位は厳しい見立て)。いつ引退してしまってもおかしくない8歳馬の超大穴馬。
3、サトノワルキューレ
前走はローズステークス(GⅡ)6着、優駿牝馬(GⅠ)6着、3走前はフローラステークス(GⅡ)1着の馬。まだ出走戦績は浅く、未知なる部分や今後の大きな可能性を残している馬。最終レースは去年の9月で久々のレース。ミルコ・デムーロ騎手が今まで騎乗していたが、今回は四位洋文騎手の騎乗の乗り変わり。
4、スズカデヴィアス
前走は毎日王冠(GⅡ)8着、前々走は札幌記念12着(GⅡ)と2戦連続大敗中の馬。4走前の新潟大賞典(GⅢ)1着、5走前の小倉大賞典(GⅢ)3着で、ここでは2戦連続GⅢの入着馬(約1年前)。8歳馬で、引退が近い可能性有り。藤岡康太騎手の騎乗。
5、タニノフランケル
前走は直近レースで今年の小倉大賞典(GⅢ)2着で、前々走は新年早々レースの日刊中山金杯(GⅢ)3着と今年仕上げてきている上がり4歳馬。前走の2着はスティッフェリオに惜しくも敗れた2着だったがレース展開は1着と同等の価値有り。実力的には今年のGⅢ、前走は1着と同等の内容と言える。吉田隼人騎手の騎乗。
6、ペルシアンナイト
前走は香港で開催された香港マイル(GⅠ)5着、前々走はマイルチャンピオンシップ(GⅠ)2着の馬。前々走のマイルチャンピオンシップ(GⅠ)ではステルヴィオに惜しくも敗れた2着で、実質的にはGⅠ1着と同等の価値がある2着だった馬。すでにこの馬の総賞金は3億を突破。ミルコ(M)・デムーロ騎手の騎乗。
7、ギベオン
前走は中日新聞杯(GⅢ)1着で、前々走は朝日杯セントライト記念(GⅡ)13着、3走前はNHKマイルカップ(GⅠ)2着、4走前は毎日杯(GⅢ)2着と重賞レースは直近4戦中、75パーセントの連対率を誇る馬。実力があることはNHKマイルカップ(略称、NHKマイル)で証明。前走のショウナンバッハとの競り合いを制したことは記憶に新しい。現在までは外国人騎手との相性が良く、今回は丸山元気騎手の騎乗。
8、エアウィンザー
前走はチャレンジカップ(GⅢ)1着、前々走はカシオペアステークス(OP)余裕の1着、3走前は西宮ステークス(1600万以下)1着、4走前はむらさき賞(1600万以下)1着と着実に実力を付け続けてきた馬。地力が高い馬で満を持してGⅡへ初登場。前走の中日新聞杯(GⅢ)は2着馬、マウントゴールドに圧倒的な大差で勝利。実はグレードレースは低めでも現在まで9連続連対中、10連続入着中の勝負根性もある馬。武豊騎手の騎乗。
9、ムイトオブリガード
前走は日経新春杯(GⅡ)6着、前々走はアルゼンチン(GⅡ)2着、3走前は六社ステークス(1600万以下)1着、4走前は町田特別(1000万以下)1着の馬。前走は2番人気に答えられず失速気味だった馬だが、その前の4レースは内容が良かった馬で、実力は着実に付けてきている一頭。立て直しと今回走る面子とのバランスが命。横山典弘騎手の騎乗。
10、アルアイン
基本的に大敗しない、実力、地力がとてもある馬。一見、実績が振るわなそうに見えるがそうではなく、過去の直近10戦は全てGⅡ以上のグレードレースでしか勝負していないため、最高峰の馬達との勝負での結果という部分に要注目。人気と実力のバランスにも注目。距離も中距離の中でいろいろこなせる器用な馬で、今回は北村友一騎手の騎乗。
11、リスグラシュー
前走は香港ヴァーズ(GⅠ)2着、前々走はエリザベス杯(GⅠ)1着、3走前は府中牝馬(GⅡ)2着。3走前の名馬ディアドラに惜しくも負けた2着の内容は実質1着に値する内容。直近レースでGⅠ2着、GⅠ1着、GⅡ2着とGⅡ以上3連対中の今乗ってきている上がり馬。アンドレアシュ・シュタルケ騎手の騎乗。
12、モズカッチャン
前走は有馬記念(GⅠ)8着、前々走はエリザベス杯(GⅠ)3着、3走前は札幌記念(GⅡ)3着とまずまずの成績を残してきた実績馬。この馬は距離が鍵で、見た所中距離の方が適正がある。過去10走りは全てGⅡ以上に出走。その中での戦績。和田竜二騎手の騎乗。
13、メートルダール
前走のアメリカジョッキークラブカップ(GⅡ AJCC)は3着、前々走の中日新聞杯は5着、3走前の新潟記念(GⅢ)は2着と直近3走の成績は全てグレードレース掲示板内を捉えている馬。今回は13枠の大外勝負。福永祐一騎手の騎乗。
金鯱賞(GⅡ)予想、レース見解
金鯱賞(GⅡ)は、今週の最も盛り上がるメインレースといっても過言ではありません。同日に報知杯フィリーズレビュー(GⅡ)もありますが、こちらは3際馬限定で、今後羽ばたく可能性のある馬が出走しており、現役名馬、実績、実力馬が凌ぎを削るレースはこの金鯱賞(GⅡ)です。
GⅡとは言え、久々に凄い面子が揃ったレースです。
レース見解としては、
「上位拮抗型(上位陣の争いが激しく、道中の上がり方にメリハリがあるレース。勝利に届く馬ともう一歩の馬が1着(勝利)~3着(入着)~5着(掲示板内)までそれぞれの着順でドラマがありそうなレース)」
を予想しています。
こういったレースの場合、勝負根性や過去実績、過去のレース展開を見ておくことがとても重要です。馬の特性や今までの過去レースですでに走っているかなりレースデータが出てますから、競馬商材を使用する人も、もしアナログでも予想する人がいても、こういったデータも参考にしながら予想を組み立ててみましょう。
このレースの注目ポイントとして、
「そもそもの実力馬、実績馬が勢揃いしている」
ということがあり、地力を持っている強い馬がかなり出てきています。
グレードレースのみを主戦場としている馬が複数頭出てきていながら、今を走り抜く上がり馬も合わせて出てきています。
こういったレースの場合、地力をしっかりと比較し、前走以下の走りを参考にしつつ、勝ち方なども合わせてみておき、1頭1頭の馬達を人気(オッズ)と合わせて精査していくことが重要です。人気(オッズ)は変動しますが、注目レースなので当日には安定する傾向(人気が一定の馬達に配分されある程度変動が少なく、落ち着く傾向)があります。
人気(オッズ)との差が出ている馬を組み合わせながら、強い地力を持つ実力馬とこういったお宝馬を組み合わせた馬券が購入できると、本命~対抗級の確率で上位に来る可能性が高くても、何故か人気が低い(配当が高い)面白い組み合わせができたりします。
人気は今の所、上がり馬として前走に強烈な勝ち方をしたエアウィンザーに集まりつつあります。エアウィンザーは確かに強いです。前走の勝ち方が馬本来の強さを物語ってます。しかし、他の馬の実力もピカ1勢が勢揃いしていて、全然、他の馬も勝負できます。というか他の馬達も本格化していて強いです。
最内枠にいるダノンプレミアム、中枠にいるペルシアンナイト、タニノフランケル、外枠~大外枠にいるアルアイン、リスグラシューも実力馬で、モズカッチャン、メートルダールも実力は一定以上ありながら、この面子との比較で人気が下がっています。
なので、こういった馬達が次のレースに出てくる際、予想として、馬の面子(一緒に走る顔ぶれ)が変わった場合、
「この金鯱賞(GⅡ)のレース結果は強い馬達との競合により生まれた結果」
と捉え、この面子で勝っている馬は本当に強い馬であり、さらに負けた馬でも負け方や内容が良ければ、次のレースでまた走る出走の馬の顔ぶれが変われば、例えここで負けても次走で期待できる、ということが言えます。
このレースだけの予想ではなく、金鯱賞(GⅡ)で出走した馬の今後の動向もチェックしていきましょう。